″白露を迎え、ひんやりとする朝に暑い夏をへた心地よさを感じます。
朝、6時に大鐘を突く手がひんやりとし、秋の深まりを体感します。
境内では、桔梗の花は残り少なくなり、シュウカイドウとタマノカンザシが満開です。
露に濡れた草花は、元気一杯を猛烈にアピールして私たちにの心に潤いをプレゼントしています。
お米の収穫が始まり、田んぼは丸裸となり景色が一変して寂しさが漂います。でも来年へ向けての一歩だと思えば明るくなります。
ポジティブ(前向き、積極的) ネガティブ(否定的、消極的)
今、よく耳にする言葉です。日本語では日常的に使われていますが、外国語となれば妙に響きが違い言葉に力を感じます。
昨夜、寺院情報誌を読んでいました。
徳島県のある老人ホームで活躍される住職が紹介されています。
お年寄りと対話をする中で、″おかげんどうですか″と聞くと、″私ゃ腰が痛うて足が痛うて″と痛いところばかり数えるお年寄り多い。
それは、″もうやめようよ″ ″元気なところを数えて行こう″ ″自分に今出来そうなこと″を探そうと呼びかけをされ施設の運営に当たっておられます。
喜びを感ずることはいっぱいあるはずです。″ご飯が食べられること″ ″身動きできること″ ″歩けること″ ″目が見えること″ ″身内がいること″など限りがありません。
この話は、お年寄りに限ったことではない。この世の皆が侵され習慣的になっている。
生きる力は、ポジティブな姿勢から生まれる事がわかっている。前を向いて生きる事が楽しいことも知っている。
私たちは、苦楽に引きずられて生きていますが、思いようで苦を少しでも和らげる生き方がしたいものです。
幸せも同じです。
幸せは自分の心が決めます。後で考えると、案外、今が一番幸せであったりします。実は、今が幸せなのに、気づかないでいることが多いんです。
幸せは自分で作る。不幸せも自分で作る。不幸と思うから不幸な人、幸せと思うから幸せな人なんです。
私たちが最も幸せを感ずることは、人様の喜びの手助が出来たときです。人様の喜びが自分の喜びとなったときが至福の時です。
ポジティブを大切に生きます。