11月22日 晴
やっと段取りがついた4泊5日。
10月に残した半分を巡礼すべく法事を勤めた後、15時に出発、宿入りが遅くなり迷惑を掛けましたが、快く遅い夕食を整えて頂き、明朝に備える。
今回は、ひろきや旅館3連泊のスタートです。
11月23日 曇・一時雨
朝、7時30分出発。
まず前回残した「24の眸」で有名な田ノ浦方面に向かい古江庵より歩き始める。
先月の経験から歩くことの不安は微塵もなく快調に海を眺めながら歩を進める。
5番堀越庵より山越えをする。
道中、蜂の巣有りの看板が掛かっている。
蜂アレルギーで呼吸困難を起こすため、自己注射出来るエピペンを持参しての遍路。山越えは険しく厳しい。
でも、今回最初の難所を無事通過して、田ノ浦庵の隣にある、「24の眸」の分教場で休憩し、帰路は、険しい山道より海岸線を選択して、一番の難所、清滝山を目指す。
道中、宿に立ち寄って昼食を済ませて山道に向かう。
3㎞の山道、道中、険しいダム・堰堤の工事道を進み、最後は、昔通りの遍路道を駆け上がって到着。
さすが一番の難所、足腰ガタガタ。
ゆっくりとお参りを済ませてブルーラインを下って、20番仏ヶ滝を拝み、又、険しい山道1㎞を登って18番石門洞へ到着。
西洋人と思われる3人の女性が寒霞渓より下ってこられ紅葉に感動の様子。
後は、ブルーライン・遍路道を下る。道中、雨が降るも小雨程度。
23番本堂で17時に今日の打ち止めとなる。 42.000歩今迄で最高の歩数となる。
11月24日 曇り
朝、7時30分出発。
今日は、三都半島一周のコース。
23番本堂より歩を進め、24番安養寺を経て遍路道を辿って26番阿弥陀寺に向かう。
いよいよ三都半島。
丸山より入り34番保寿寺庵31番誓願寺(新住職を迎えられて修繕工事が進んでいる。
本堂も開放され遍路さんにとっては有難い事です)30番正法寺へと進。
正法寺は、私の次男智之の高野山での修行仲間が新住職として入山され、お寺も開放され綺麗になっています。
少し早いが、中食の取らせて頂きお世話になりました。
エネルギーを補給して、28番薬師堂より山道を登って29番風穴庵へ辿り着き、正法寺へと戻る。
このコースは、正法寺住職に3時間は掛かると言われており、先行きを心配しましたが、皆に助けられて2時間で踏破し自信を取り戻しました。
来た道を5㎞程折り返して今日の打ち止め33番長勝寺に16時に到着。
明日の予定の一部を歩き、宿のご主人の迎えを受ける。
反省、このコースは、歩きの場合は、丸山から入るのではなく、オリーブ公園前の信号を左折し県道251号線を薬師堂に向かう方が、短縮出来ます。 38.500歩
11月25日 曇り
朝、7時30分出発。
出来れば、今日で全てを巡り満願出来ればと願いながらの出発。
昨日の処より歩き出し、まず、40番保安寺をめざす。
早朝一番お勤めを済まして、41番佛谷山へむけて山道を駆け上がる。
ここもきつい。胸突き八丁の険しさ。
どれほどお大師さんの分身と言われている杖のお世話になっていることか。
杖がなければ、歩き遍路は、到底叶わない。有難さこの上なし。
佛谷山ではゆっくりお参りを済ませ、次の42番西の滝へ山を横歩きで向かう。
この山頂からの眺めは、歩きの苦悩を一時忘れさせてくれる絶景です。
山を下りながら3ヶ所を拝み、37番明王寺へ11時30分に到着。
ここで昼食の予定であったが、先を急いで43番浄土寺へ4㎞弱の坂道を歩く。緩やかな坂道ながらえらい。
浄土寺を打ち、44番湯船山を目指すが、又も胸突き八丁の厳しさ
。山道に遊びが無く一直線。やっと登ってお参り。
ようやく美味しい昼食を上がり、山を横歩きしながら、道中2ヶ所を打ち、46番多聞寺へ13時30分に到着。いよいよ、今日中の満願が見えて来る。
自動車道を辿って74番円満寺49番東林庵50番遊苦庵を経て54番宝生院へ辿り着く。
いよいよ最後の一山を登る。55番観音堂へ一気に登り、横歩きをして行者堂を拝礼。
最後に、霊場総本院へお参りをし、お大師様に満願の報告をし、今回の歩き遍路の行を終えました。
同行の2氏は、奉納経帳を求めて自史の一ページの証とする。 35.000歩
11月26日 晴
昨日、全てを終えて帰路につくだけとなりました。
前夜は、オリーブ温泉で疲れを癒し、大師の宿のおもてなしでゆっくりと夕食を頂き、道中の話で盛り上がり、朝は、久しぶりに8時迄布団の温もりの中、ゆっくりとさせていただきました。
67歳の行であり、不安でのスタートでありましたが、同行頂いた3氏よりエネルギーを頂き励まされて成満することが出来ました。
私一人の旅であったなら、多分、この行程では、無理だと思います。
満願出来ても後、2日位は余分に掛かると思います。
出来るなら9日位の日程をあけて一気に回るが、最上だと思います。
そうしたとき、身心はどんな変化をしているのでしょう。
現在は、各札所を車で参拝していますが、明らかに遍路の旅とは違う事を痛感いたしました。
遍路の旅は、歩いて回ることだと思います。
車での参拝は、巡っている感じが致します。
只、お参り手段の違いであって、お参りをする心は同じですから、その心を更に強くして大事に持ち続けたいと思います。
同行者は、もう誘わないで下さいと言っていますが(笑)、来年以降、どんなドラマが待っているのか楽しみにしています。